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「PROMISE」

無極「無極」
2005年 中国/日本/韓国
監督: 陳凱歌(チェン・カイコー)
出演: 真田広之
チャン・ドンゴン
張柏芝(セシリア・チャン)
謝霆鋒(ニコラス・ツェー)
劉[火華](リィウ・イエ)
陳紅(チェン・ホン)

<あらすじ>
戦乱の世で親を亡くし、行き倒れ寸前だった少女・傾城は女神から真実の愛と引き換えに、すべての男からの寵愛と何不自由ない暮らしを約束され、やがて王妃の座についた。その頃、王を支える無敵の大将軍・光明はこの世のものとは思えぬ脚力を持つ奴隷の男・昆崙に目を留め、自らの従者とする。やがて2人は、無歓の反乱に遭い危機に陥った王を救出するため城へと向かうのだが…。(allcinema解説より)

観に行ってきました~♪豪華キャスティングに加え、レスリーの「覇王別姫」のチェン・カイコー監督ということで前からとても楽しみにしていた映画です。いつもなら新作映画はできるだけ情報を耳に入れずに観るんですが、この映画に関しては番宣、あらすじなど前もって見たり聞いたりしていたので、それぞれの役者がどんな演技をするのかとても楽しみになってました。
それに事前のチェン・カイコー監督のインタビューでニコラス・ツェーの演じる無歓はもともとレスリーをイメージしていたという記事を読んで、ニコの無歓の役どころもすごく気になってました。
ただ番宣ではかなりCGを多用しているように見えたので、内容はどうなんだろう?って不安だったんですがこれが意外と良かった、というか想像以上でとても楽しめました~。
で、今回はできるだけ思いのたけを語りたいので以下感想はネタバレを含みます。まだ見ていない方は注意してくださいね。

冒頭からCGを使ったシーンが多かったんですが、この映画のちょっとファンタジックな雰囲気をけして壊しているようには見えなかったです。というかむしろCGがよりファンタジックな世界を映し出していて、すんなりこの世界に入っていけました。

物語は傾城(セシリア・チャン)が満神と交わした約束からはじまる。この満神を演じる女性、チェン・ホンさんとおっしゃるんでしょうか、とても妖しい雰囲気を出していて良いです。
場面が変わって、いきなり赤と黒のものすごい数の軍勢が現れ、大将軍、光明(真田広之)が登場。紅い華の甲冑(華鎧)を身にまとい、すごい貫禄です。驚いたのが完璧な北京語。これは本人の声の吹替えだったようで、さすがベテランの俳優さんだなって思いました。
光明の着ている華鎧なんですが、これがけっこう面白い。肩の部分に紅い花が装飾されているんですが、その中の1本が鐘でできていて、肩からびよ~んと生えてる。これがなんだかかわいい。この映画の衣装デザインを担当したのが日本の方だそうですね。どれもちょっと変わっていて不思議な感じで素敵です。
敵軍の放った水牛が光明率いる紅軍めがけて突進、それを止めるためにものすごい俊足で駆け抜ける昆崙(チャン・ドンゴン)。四つんばいになって駆け抜ける姿はすごい迫力(すごいカッコでもある^^)で度肝を抜かれました。
それがまた速い速い。あっという間に水牛を敵軍のもとへ引き連れて、昆崙のおかげで紅軍の圧勝となる。このシーンだけで見ている人のつかみはOKです。突っ込みたくなるシーンも満載で面白い。ただ、うじゃうじゃいる黒い軍勢がアリのように見えてしまったのは私だけじゃないはず。

そして、楽しみにしていた無歓(ニコラス・ツェー)の登場。昆崙が光明のふりをして王を殺したときに、さすがという感じで出した親指の立った指示棒で「グー」って、ギャグなのかい!と突っ込みを入れたくなってしまいました。最初の登場がこれだったんで一瞬、無歓ってこういうキャラなの?って不安になったんですが、大丈夫でしたね。というかすごく良かったです。とても冷酷な人間ではあるんですが、なぜか嫌いにはなれなかった。むしろ一番人間的な人物なのかもですね。これがニコが演じると嫌味がなくとてもハマる。けっこう好きなキャラでした。ただレスリーが演じる無歓も見てみたかった。ニコが無歓を演じるたびにレスリーのことが頭から離れなかったです。
ニコの白い衣装をまとい扇を武器に舞うシーンは女性的な感じで美しい。アクションも見事でカッコ良かったです。
ラストのほうで無歓が首を絞められるシーンがあるんですがこれは実際にやったそうですね。首を絞められて顔が真っ赤になり目まで血走って、ものすごく苦しそうでした。ここまで体当たりで演技するニコに役者魂を感じました。

そしてそして、この映画の中で一番注目していたのが鬼狼を演じるリィウ・イエ。最近の映画では純真無垢な感じの役の殻をやぶるためいろんな役に挑戦しているイエ君ですが、やっぱり純真な彼が一番だなって思ってしまうんで、今回のこの役はどうなるのか心配だったんですけど、さすがチェン・カイコー監督、イエ君のことをよくわかってらっしゃる。
鬼狼は死にたくない一心で無歓の奴隷となる道を選んだ。生きるために国を捨て孤独となる。そんな哀しい鬼狼をイエ君は見事に演じている。姿かたちは美しいとはいえないけど、彼の純粋な“目”に惹かれました。最後には人としてまっとうな道を選んだ鬼狼に感動。
そう、アクションも良かったですね。すばやい動きで昆崙や無歓と闘うシーンはすごい迫力でした。

この映画のタイトル「PROMISE」はそれぞれが交わした約束により、いろんな愛の形がある。ただ、今ひとつ光明、傾城、昆崙の愛の形は理解できなかったです。
最後の最後に昆崙が黒い衣を羽織ってたのには目を疑いました。え?なんで着てるの?って。昆崙は生きて最後まで傾城を守ろうと決心したんでしょうか。
あと、無歓がひねくれた性格になってしまった現況が「饅頭」だったことに拍子抜けしました。子供心に傷ついたのね。でもそれがトラウマになっていたとは。

最後にこの映画でもっとも応援しているイエ君を日本のテレビがほとんど取り上げてくれなかったのが悲しいです。イエ君はすご~く良かったよ~って声を大にして言いたい。
ただ、パンフレットでこの映画のレビューを書いた浦川とめさんが、一番最初にイエ君がインタビューで答えた言葉を載せてくれていたのが嬉しかったです。さすが浦川さん。その記事の言葉を少しご紹介。

アジア各地のトップスターが一堂に会した『PROMISE』――鬼狼役のリウ・イエはこの陣客を「まるで“崋山論剣”」と、名門武術流派の代表が集まり天下統一を競った有名な武侠小説のエピソードになぞらえて、「中国の俳優は他の国の俳優には及ばないと言われないようにがんばりたい」と抱負を語った。

なんだかイエ君らしくていいですね。私はそんなイエ君をずっと応援したいです~。
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